★★★★パワープレイ★★★★
 
12月 [ FMOITAからの一押し ]======================

▼高野健一(たかの けんいち)▲




アーティスト:高野健一(たかの けんいち)
タイトル:Will(ウィル)
例えば、「桜」という曲をパッと目で見て、誰のメロディーが流れますか?
森山直太朗、ケツメイシ、河口恭吾、最近ではコブクロもヒットしていますね。
言葉としてはありふれたタイトルですが、どのアーティストも大切な楽曲を
私たちに届けてくれます。FM大分、2005年最後のパワープレイは、
高野健一の「Will」。やっぱりありふれたタイトルです。
そして、ありふれているのは曲名だけではなく、優しい歌詞も、無理な転調もない
メロディーもそうなんです。
でも、ありふれているからこそ、すぐ側にあるからこそ、
耳にすっと流れ込んでくるような、「優しい力強さ」が秘められた楽曲です。
2分52秒の「Will」の世界の中で、サビの言葉は1種類しかありませんが、
繰り返し歌われる「ありふれた言葉」は、身近にある思いだけに、
寄せては返す波うち際を見つめる時のように、飽きる事がありません。
デビュー前から注目されている高野健一のサウンドは、
すでに多くがタイアップされています。
その才能はありふれた、と表現できるものではないようです。
12月7日リリースのデビューアルバムタイトルもまた「Will」です。
最後に、「ありふれたサビ」の部分をご紹介します。
「君の微笑みにふと涙が溢れてくる秘密をいつまでも守りたいと願った」
この言葉が、どんなメロディーにのせられているのか、お楽しみに。




▼James Blunt(ジェイムス・ブラント)▲

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アーティスト:James Blunt(ジェイムス・ブラント)
タイトル:You‘re Beautifu(ユア・ビューティフル)
現在28歳。彼のお父さん、叔父、そしておじいさんも、
イギリスの軍隊に勤務していました。家庭内の環境そのままに、彼もまた、
「なんとなく」軍隊に入隊します。その勤務地はコソボ。
NATOの平和部隊としてその地に駐留し、
なんと3万人の平和維持部隊を率いていた誇り高きイギリス将校。
それがジェイムス・ブラントの経歴です。
ある時、コソボの地で、彼は「何か」に
触発され、「No Bravery」という曲を一気に書き上げます。
そしてそれが、シンガーソングライターとしてのジェイムス・ブラントの
新しいキャリアのスタートとなりました。
2002年に軍隊を除隊した後、
本国イギリスでのデビューは、昨年10月。
ラジオから流れてきた彼の音楽にまず反応したのは、10代の少女たち。
そして、彼のサウンドは、広くヨーロッパでも支持され、
12月7日に、アルバム「バック・トゥ・ベッドラム」
が日本でもリリースされます。
シンプルなギターサウンドで歌われるのは、
ファーストシングル、「ユア・ビューティフル」。
「YOU」を何かに置き換えるのは、リスナーそれぞれの自由な楽しみですが、
ジェイムス・ブラントがコソボで感じた「何か」を考えるとき、
「あなた」という言葉がとても大きなものに思えてきます。
人が行きかう12月、ふと、足を止めて、耳をすませてしまう、そんな1曲です。